春が来~れば思い出す~
こんにちは。笹野裕美です。
小学6年生の桜が咲くぽかぽか温かい日、
ピンクのワンピースを着て、髪の毛のハネを戻して念入りにセット。
「行ってきます♪」
今日はどんな日になるんやろう♪
大阪の堺市から仁川に引越しして、初めての登校日。
堺にいた時、転校生はいつも人気があって、みんな興味を持って周りを囲んで注目の的でした。
「笹野裕美です。大阪の堺からきました。よろしくお願いします」
自己紹介して、1時間目が終わりました。
きっと、囲まれるんだろうなぁと待っていると…
誰も来ない。
みんなグループに分かれて、話して盛り上がってる。
あれ?おかしいなぁ。
2時間目が終わり、またポツンと1人。
あれ?なんで?転校生は大人気になるはずやのに。
3時間目が終わり、またポツン。
絶対、仁川の人は変や!それに、男の子も「あのね」とか、語尾に“ね”を使って女みたい。気持ち悪い!
その日は、落ち込んで帰りました。
堺の友達に、
「仁川は変や。おかまばっかり。堺に帰りたい」
と電話しました。
しばらくたって、友達もできてきましたが…、
ある時、友達に、
「笹野さんて、最初怖かったし、転校生のくせに生意気やと思っててん」
と言われました。
聞いてみると、私は背が高くてワンピースを着て大人びて見えて、髪の毛が邪魔だからと耳に掛けたり、髪をかきあげていたことがエラそうに見えていたそうです。
それに、大阪弁のせいで初対面でも「なぁ」「あんなぁ」と声をかけていたらしく、
当たり前に使っていた語尾が“な”のせいで、生意気と思われていたのが原因だったそうです。
人気者になるはずが、思わぬ誤算。
初対面では、見た目やしぐさ、話し方がいかに大事が教えられました。
新入生に、早くたくさんの仲良しのお友達ができますように。
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