頑張ったことが自信に
こんにちは。
お兄さんと思っていたはずが、いつの間にかかなり年下になっている甲子園球児の一生懸命な姿に涙した笹野裕美です。
25歳の時、リフレクソロジー(足マッサージ)のサロンに勤めるための研修最終日、
社長チェックが始まりました。これに合格すれば、晴れてサロンで働ける!「全員合格しようね!」みんなで、気合いを入れました。
1人目、2人目.…、
チェックが進むにつれて、社長の眉間にはシワ、ため息、指導する言葉がきつくなってきました。
あきらかに怒っている‥。怖い。
不合格が続く…。
ピリピリした重苦しい空気の中、いよいよ私の番。社長の足を触る手が震えました。
「アカン、落ち着いて」
自分に言い聞かせてもいつものようにできません。
社長のため息が聞こえると、全身から汗が吹き出しました。
社長の足を触る手も汗でベタベタ。どうしよう…焦れば焦るほど、汗が流れました。何度も指導が入りました。
全員のチェックが終わると、社長は立ちあがり、
「あなた達、遊んでたの?イントラクター、何教えてたの!!」
シーンとする部屋に怒鳴り声。
そしてひどい言葉が続きました。結局、全員不合格。
先生は走って行って、帰ろうとする社長を必死で説得してくれました。
「分かりました。特別に、明日もう一度だけチェックします」
そう言って、社長は帰りました。
「先生、すいません。私たちのせいで」
私達は先生達の周りに集まりました。
「みんな、ごめんね。すごく一生懸命練習してたのに、私達のせいやわ。みんな練習の時ちゃんとできてたよ。明日は力抜いてやったら、大丈夫やから」
先生の温かい言葉を聞いて、一人の研修生が泣き出しました。
つられて私もみんなも大泣きしました。
翌日の社長チェック。
私は先生のアドバイス通り、社長の恐い顔を見ずに、足だけに集中しました。合格!みんなも次々に合格。
「先生、やったぁ!」
みんな 先生の周りに集まりました。
「みんな、すごい!よく頑張ったね!」
涙ぐむ先生を見ると、自然に涙が出てきました。みんな泣いていました。
頑張ったことが自信になり、その後の厳しいサロン勤務も乗り越えられました。
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