どんな時にも冷静に
2018年8月01日
こんにちは。
中学生の時の夏休みは、朝からバスケ部の練習を頑張っていた笹野裕美です。
その中学3年生のバスケ部最後の試合、いつも僅差で負けるライバル校と当たりました。
これで負けたら引退。私たちは「打倒!!御殿山中学!」を目標に、汗がコートに滴るほど練習をしてきました。
試合は予想通り、点をとったりとられたり。
すると突然 ディフェンス専門の私にボールが飛んできました。
前を見ると、相手チームのゴールまで、敵がいません!これは大チャンス!!
私は、猛烈にドリブルをしながらゴールに向かっていきました。
(キャー、キャー、笹野~!!)(キャー、先輩!!)
ベンチから声援が聞こえてきました。皆の応援で力が湧いてきました。
シュート!ゴール!!
(やったぁ!!)
ベンチを見るとなぜか先生も皆も首を振ったり、頭を抱えていました。
みんなの予想外の反応にポカーンとしていると、2点が相手チーム入りました。
私は、どうも相手チームにゴールしてしまったようでした・・・。
(さっきのキャーキャーは、私を止めようと叫んでたんや)
立ちすくんでいると、先生が
「メンバーチェンジ」
私はベンチに戻りました。
「大事な試合なのに、やってしまった・・・」
汗と涙でグチョグチョになりながら、試合を見つめました。
試合は、私の代わりに出た後輩の活躍で初勝利を飾ることができました。
試合後、みんなに謝ると、
「笹野がすごい勢いで反対に走っていったから、ビビったわ!まぁいいよ、勝てたんやし!次の試合は私らのゴールにいれてや!」
と笑って許してくれました。
どんな時にも冷静に。
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